反復する

態度か、言動か、行動か
いったい何が彼女の琴線に触れてしまったのか
これまでの記憶を手繰り寄せるものの
しかし、明確な答えは出てこない


あまりにも身に覚えがなく
ううむと唸っていると










「ねえねえ?
さっきからブツブツ言ってるけど
迷子さん?広場はあっちだよー!」


話し掛けてきたのは
小柄で緑色の羽根の生えた小人

その声に気が付き辺りを見渡すと
なるほど。夢中になりすぎてしまい声にまで漏れてしまっていたらしい

少々の照れくささを誤魔化すように
広場への道を教えてくれたことに礼を言う





「どういたしまして!
もしかして冒険者さん?それっぽい格好だもん」


「わたし、カルミア!
冒険者さん!今までどこを冒険してきたの?
旅のお話聞きたいな!」




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