その日は、たまたま帰りが遅くなってしまった。

こんな暗い時間に一人歩きは心細い。
…整備されていなくてもいい、早く家に帰ろう。そう思って、普段は通らない森の中を突っ切って行くことにした。

奇妙な不快感は湿気によるものか。ベタつくような空気が全身に絡みつき、足元の土は腐っているのか深く柔く沈む。…五感すべてが嫌悪を叫び、先へ進むことを拒否している気がした。


そして、私は見てしまった。

生い茂った木々に紛れる、異様な“何か”を。反射で漏れた息を飲む音をそれは聞き逃さない。

血走った目玉がこちらを捉えた瞬間、私は魂を抜き取られた気がした。

ーーその時、

名前:ティモ
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