ある日、誰にも言えない夢を見た。


夢と断じるには無理がある現実味。


しかし、私の記憶だとしても辻褄が合わない。
知る由もない筈の事が多過ぎるのだ。




ルカ・ユグディール・エルムの死。


お城の王子が不幸な事故で命を落とし、大人たちの話題に上がっていたのを私も知っている。
だが、あの夢で見たもの。聞いたもの。

その詳細は──


直後に城で起こった事故や、

その影で弟王子に現れていた変化は、


──覚えのないうちに
耳に入るような代物では決してないのだ。



全ては私の妄想なのだろうか。
あれきり、不思議な夢を見る事もなくなった。




彼女にもう一度会えたなら──
聞きたい事が、沢山あるのに。


今日もまた諦められず
私の足は、同じ場所に向かってしまう。




名前:ティモ
Lv.396

経験値アップ!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら