(兵太夫と三治郎の部屋の前を通ると、部屋の前に木槌が落ちていた)
(戸の前から声をかけるが、返事がない)
(このまま置いておくと危ないので、とりあえず部屋に置かせてもらおうと部屋に入ると、いきなり足下の床が開いて中に落ちてしまった)
(それほど深くはないが、穴が閉じてしまって視界が確保できない)
(まだ昼過ぎの時間のため、生徒たちが部屋に戻ってくるまでにはかなり時間がかかる)
(声を上げて助けを呼ぶのにも疲れ、穴の中に座りこんだとき、頭上からやっと光がさした)
兵「あっいた!
くないさん大丈夫ですか!?怪我はしてませんか?
土井先生ー!くないさんいましたよー!
すみません、僕らの部屋にはたくさんからくりが仕掛けてあるんです。入る時は気をつけないと、からくりが作動してしまうので…
暗いところに閉じ込められて怖かったですよね、ごめんなさい…
あれ?木槌を届けようとしてくれたんですね。ありがとうございます!ちょうど探していたんですよ!
土井先生が『くないさんがいない』って心配しておられましたよ。」
(いつの間にか委員会活動の時間になっていたらしく、作法委員会で道具を部屋に忘れた兵太夫が見つけてくれた)
狭い箱に閉じ込められる