(医務室ーーー)


半「保健委員はいるか?怪我を診てもらいたいんだが」

伊「土井先生!どうなさったんですか?」


(医務室では保健委員たちが包帯を作っている)
(いちばん奥にいた栗毛の男の子が顔を上げた)


伊「あれ、くないさん!どこか悪いんですか?

ああ、出血していますね…痛そう…

手当てしましょう。どうぞこちらに。」


(流れている血を拭いて、部屋の奥にある引き出しからいくつか薬草を取り出すと、すりつぶして患部に塗り、包帯を巻いてくれた)


伊「はい、これでもう大丈夫ですよ。
浅い傷でしたし、跡にもならないでしょう。湯船にはつけないようにしてくださいね。

それにしても驚きましたよ。
土井先生があわてて飛び込んでくるものだから、なにがあったのかと…」

半「あ…っと、その、女性の体に傷が残ってはいけないだろう?
処置は早いほうがいいかと思ってな」

伊「それはそうですが…まあいいか。
くないさんも、怪我には気をつけてくださいね。

何かあったら、いつでもここに来てください。」


(6年生の善法寺伊作くんが手当てしてくれた)
怪我する1