(忍たまのよいこたちが食堂で誕生日パーティーを開いてくれた)
(木の実で作ったかわいい動物のマスコットだったり、おばちゃんや先輩たちに教わりながら作ったお菓子だったり、日頃の感謝をつづったお手紙なんかをたくさんもらって、素敵な誕生日だった)
(どこから聞きつけたのか、途中利吉がふらりと現れて『どうしても今日渡したくて』と、赤いとんぼ玉の飾りのついた綺麗な簪をプレゼントしてくれた)

(そんな楽しい時間も終わり、片付けを済ませて部屋に戻ろうとすると)


半「あ!
いたいた、くないさん!

遅くなってしまってすみません、お誕生日おめでとうございます。


その…もうみんなからたくさん祝ってもらったかとは思うんですが…私も改めてお祝いしたくて。

これ、受け取ってもらえますか?」


(そう言って、可愛らしい風呂敷でラッピングされた小さな包みを渡された)
(開けてもいいかたずね、そっと結び目を解くと、中には湯呑みが入っていた)
(『くない』とあなたの名前が可愛いひらがなで書かれている)


半「この学園ではみんな、自分の名前の入った専用の湯呑みを使っているんです。
1年生の時に授業で手作りして、それを6年間大事に使うんですよ。くないさんはまだ持っていなかったでしょう?

今年の陶芸体験はくないさんが来る前に済んでしまったので…それは私が代わりにつくりました。

気に入っていただけるといいのですが…」


(よく見ると、あなたの名前の筆跡は土井先生のものだ)

(土井先生手作りの湯飲みをもらった!)
今日誕生日