半「忍者の三病とは、人が陥りやすい心理状態3つを戒めとしてまとめたもので、忍者はこうなってはいけないという教えです。
簡単に言うと『敵を侮らない』『恐怖を抱かない』『あれこれ思い悩まない』となります。
敵を侮ってかかり、油断して返り討ちにされてしまうことはよくあります。自分に自信があるのは悪いことではありませんが、実戦では謙虚に堅実にいきましょう。第一の目的は戦って勝つことではなく、任務をやり遂げることです。
人は『怖い』と思うと咄嗟に体が動かないものです。とは言え、恐怖は自分が怪我をしないための防衛本能でもあります。『これ以上は行っては危険だ』と体が教えてくれているのです。敵を前に怯えて動けないのは困りますが、恐怖を忘れすぎて身を滅ぼしてしまっては、元も子もないですよね。
思案を過すのはやってしまいがちですよね。任務中は目まぐるしく状況が変わるので、その場その場の咄嗟の判断力が明暗を分けます。
何かを守るために、何かを切り捨てなければならないこともあるでしょう。そうなった時、いちばん良い方法を選ぶことができなくては、守れるはずのものも守れなくなってしまうかも知れません。
残酷なようですが、忍者とはそういうものですから。
子どもたちがこんな辛い思いをすることかないように、一日でも早く戦がなくなるといいですね。」
三病