き「いってー…土井先生、なにもあんなに強く殴ることねーのに!自分はくないさんと一緒に入れないからって…」


利「きり丸…きり丸っ。ちょっと」

き「あれ、利吉さん?こんばんは。いらっしゃってたんすね。」

利「ああ、少しな。
それより…これがなんだかわかるな?」(ちゃりーん)

き「小銭ーーー!!!」

利「静かに!
そうだ。

これをやるから、さっきの風呂場の中での様子を詳しく教えてくれないか(小声)」

き「………大人がそんなんでいいんですか利吉さん」

利「男にはな、恥を捨ててもやらなければいけない時があるんだ。お前もよく覚えておくといい。」

き「わかりました。利吉さんのそういうところだけは見習わないようにします。」

利「それで?おしえてくれないのか?もし同じことを土井先生に聞かれたらどうする?」

き「ん〜〜〜。僕は何も土井先生の味方ってわけじゃないんすよ、くないさんの味方なんで。くないさんが嫌がるよーな事はしたくないっすね〜。
まー小銭もらいましたし、一個だけなら教えてもいいかな。

くないさん、体は左腕から洗うみたいっすよ。」


利「なっ…いやちがう、そういうことじゃなくてだな、もっとこう…身体的なあれこれとかそういう…」

き「じゃ、僕は確かに『風呂での様子』を教えましたんで!」

利「くっ…10歳児に嵌められるとは…」




半「やあ利吉くん。
きり丸と、な に を は な し て い た ん だ い ?」

利「ど、土井先生…いやですね、ちょっとした世間話ですよ。では私はこれで失礼しますさよなら!」

半「あっ…!
全く、油断も隙もない…。」

(あの様子じゃ決定的なことは何も聞いていないようだな。
…………。
あんなに簡単に買収されて、きり丸はまだ反省していないようだし、私は1年は組の担任として詳しい事情を把握しておく必要があるからな!例えば中での様子とか!ほらあいつらがなにか危険なことをしていなかったか詳しく知っておかないとな!先生として!これは必要なことだから!うん!)

半「きり丸ー!ちょっと私の部屋にきなさい!」
一緒にお風呂1