(野外訓練に出ていたらしい1年は組がずぶ濡れで戻ってきた)
(どうやら通り雨に降られてしまったらしい)
(先生たちは学園長先生に報告があるからと、生徒たちに体をよく拭くように言ってから庵に向かった)
(くしゃみをするよいこたちを風呂場に行くよう促すと、甘えるようにあなたの手を握った喜三太が声をあげた)
喜三「わーっ!くないさんの手、すっごくつめたいよ!指先まで赤くなっててかわいそう!」
庄「さっきまで洗濯をしていらっしゃったんですね。屋根の下とはいえ、こんなに寒いのにずっと外にいては、くないさんこそ風邪をひいてしまいます。」
し「じゃあくないさんも僕たちと一緒にお風呂にいきましょー!」
三治「それがいいですよ!僕くないさんの背中流してあげます!」
団「大丈夫ですよ、もうこの時間なら僕らが最後でしょうし、ちゃんと入り口に表示をしておきますから」
き「お願いくないさん、僕くないさんと一緒に楽しくお風呂したいっす。」
(11人のかわいいお願いには勝てず、大浴場の入り口に『貸切』の札をかけてからよいこたちと一緒に暖まった)
(数十分後土井先生に伝わり、いつもより大分重めなゲンコツと長い長いお説教をもらうことを、この時の1年は組とあなたは
まだ知らない)