(木の下で眠るヘムヘムを見つけた)
(このままではここを通る人が気づかずにしっぽを踏みつけてしまうかも、と移動させることにした)
(気持ちよく眠っているヘムヘムを出来る限り起こさないようにそっと抱き上げて、日当たりのいい学園長先生の庵の縁側まで運ぶ)
(下ろそうとすると、ヘムヘムの前足の爪があなたの袖に引っかかっていることに気がついた)
(はなそうとするが、両の前足で器用に袖を掴んではなさない)
(よーく観察すると、ヒゲがぴくぴくと動き、小さくヘムヘムという押し殺した笑い声が聞こえてきた)
(寝たフリだったらしい)
(以前膝の上で眠った時、あなたに抱かれるのが気に入ったようだ)
(仕方がないのでそのままヘムヘムと並んで縁側に座っていると、学園長先生のお茶席に招待してもらった)
ヘムヘムを抱っこする