…なんだ?
何か要件…バレンタイン?

ああ…女性が秘めた想いと共に相手へチョコを送るというイベントだろう。
私でもそれくらいは知っている。
そもそも女性から男性へ、というのは一部の国だけで、全国的には別に決まっていないと聞く。
世話になった人、応援したい人に贈り物と一緒にエールを贈るものが、抽象的に伝わって現在の形になったのだろう。
…まぁ、確かに告白をする者も居たかもしれんが。

チョコレートなのは商業がそれに乗ったのもあるだろうが、手作りをする際、加工や工夫なども容易という意味もあったのでは、と私は………なんだ?
チョコをくれ?
悪いが用意はしていない。私は普段から君への感謝は伝えているからな。
わざわざこんな行事に乗る必要は無いと……待て、それはお前の物ではない。

それは私がアーミヤやリサ達から貰ったモノだ。
例えドクターでも触ることは許さない。


……やれやれ。
そんな顔をするな。仕方ないな…ホットチョコでも淹れてやろう。
インスタントだが、我慢しろ。
飲んだら帰って仕事をしろ。私も忙しい。




(数分後、出てきたカップにはチョコ菓子が添えられていた)

名前:ススーロ
ドクターを61回休憩させた



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