女共々燃やすか…と思ったが女の顔を見てその考えは変わった。

「○○ちゃん…?」


○○ちゃんだ。

あの時より綺麗になったけど、すぐに彼女だってわかった。
まさかこんな所で再会するとは…
神様ってやつがいるなら今だけは感謝してやる。

ありがとう、神様。
○○ちゃんとまた会わせてくれて、本当にありがとう。

「おい!なんだよてめェは!」「急に現れてどういうつもりだ?!」「邪魔だ邪魔だ!さっさと退散しな!」

ああ、そうだ。先ずはこのゴミ共をさっさと片付けねェとだな。

『あ、あああの!た、たす、助けて!ください!』

○○ちゃんのその言葉にゴミ共が騒ぎ出したがそれを無視し、○○ちゃんに手を差し出した。


「助けてほしいんだろ?
だったら俺の手を取れ。

そうしたら、助けてやる。」

瞬間、○○ちゃんの瞳が揺れた。
○○ちゃんは俺の手を握り、真っ直ぐに俺を見つめて言った。

『助けて!』

その言葉と同時に○○ちゃんの手を握り返し、自分の方へ引き寄せた。

「お、おい!何してくれてんだよ!」「先に声をかけたのは俺達だぞ!」「ヒーロー気取りがてめェ!」


「ヒーロー?ハハ、そんなゴミクズ気取りなんてしねぇよ。


…おい、後ろ下がってろ。」

○○ちゃんに被害が及ばないようにそう命じる。
○○ちゃんは素直に俺の言う事を聞き、一歩、二歩…と後ろへと下がった。
それを確認してからゴミ共と向き合う。