「君が好きだ…愛してるよ、○○ちゃん。」

いつだったか、泣いてる俺に彼女がしてくれたように、泣いてる○○ちゃんにキスをした。

○○ちゃんは目を見開き、驚き固まってしまった。

そのまま○○ちゃんを抱きしめて、耳元で内緒話をするように話す。

「これだけは覚えておいてね。
○○ちゃんがどんな気持ちだろうと俺は○○ちゃんしか考えてないから。」

ずっと抱きしめていたいけど、俺はやらなきゃいけない事がある…
○○ちゃんを離し、額にキスをした。

「じゃあ、またな○○ちゃん。」

『え?!ま、待って燈矢くん!』

「俺、個性訓練しないと。
お父さんと○○ちゃんに早く最高傑作焦凍より失敗作の方がいいってわかってもらわなきゃいけないんだ。

強くなったら会いに行くから待っててくれよ…」

○○ちゃんは酷く絶望した顔をしていた。

『違う…燈矢くんはそんな事しなくても…』


後ろを向き、瀬古杜岳の奥に進む。


待っててね、○○ちゃん。
次会った時はきっと強くなってるからな。

それで…もう離さない。ずっと一緒にいるって約束したもん。
たとえ○○ちゃんが失敗作の俺を好きじゃなくても関係ない。約束は守ってもらうからな…