「言い訳なんか聞きたくない!
楽しかったかよ俺の事騙して!」

『!?
違う!違うよ燈矢くん!私騙してなんて…!』

「うるさい!
くそ、なんだよどうして○○ちゃんも焦凍なんか…ああでも俺が失敗作なのがいけないのか…」

『燈矢くん、話を…』


「俺、焦凍より強くなるよ……もっともっと個性訓練して、俺が焦凍よりも強いって、役に立つって分かれば○○ちゃんもお父さんも俺を認めてくれるよね?お父さんは俺をつくって良かったって思うし○○ちゃんも俺を必要としてくれる。そうだよな、○○ちゃん?」

『燈矢くん!』

「待っててよ○○ちゃん」

『!』

「俺、失敗作でも○○ちゃんに好きになってもらえるように頑張るよ」

俺がそう言うと○○ちゃんはその場で泣き出してしまった。
違う、違うの燈矢くんって言ってるけど何が違うんだろう。

泣いてる○○ちゃんの顔に手を添えると、○○ちゃんは涙で潤んだその瞳に俺を映した。

ああ、好きだなァ…

この時はっきりと分かった。
○○ちゃんに抱いていた気持ちが。
いや、もしかしたらずっと前に気付いていたけど気付かないフリをしていたのかもしれない。