何も…何も変わってなかった。

あの家族は俺を過去にした。
俺は生まれた意味なんてなかったんだ。



やっぱり俺は、失敗作だったんだ。





……○○ちゃん…

そうだ、○○ちゃん……あの子は違うはずだ…


○○ちゃんといると、少しだけど俺は存在してもいい、生まれた意味はあるんだと思えた。

俺を真っ直ぐに見てくれて、どこまでも優しく笑顔が可愛い女の子。
俺の…大好きな子。

○○ちゃん……○○ちゃんに会いたい。
もう3年も経ち、こんな体になったし炎も弱体化してるけどきっと○○ちゃんは俺だってわかってくれる。

俺を見てくれる。
あの優しい声と俺が大好きな笑顔で俺を迎えてくれる。
燈矢くんって、また呼んでくれるはずだ。

強くなったら会いに行くって言ったけど…一目でいいから会いたい。
○○ちゃんに…会いたい……○○ちゃん…