……。

○○さんは…周りの人に害を加えられるような人じゃない。
連合に加わってるわけでもない、ただの一般人。
力も弱く無個性だ。



世の中にはいろんな人がいて、中にはヴィラン連合の荼毘の事を好きな人もいる。
けどそれは歪んだミーハー心みたいなものだ。
最初、○○さんもそうかなと思ったが…違った。

彼女は荼毘に深い愛情を持っている。
本当に荼毘が好きみたいで…そして荼毘もそれは同じだ。
○○さんに深い愛情を……いや荼毘の場合は少し違うな…

荼毘からは○○さんへの愛とは別に歪みを感じる。

○○さんを本当に愛おしそうな優しい顔で見る事もあれば、まるで少年のような子供っぽい一面を見せる事もある。
そこまでは良い。

問題は、今にも○○さんを壊しそうな目で見る事があること……だ。


あの二人は同じように想いあっているようで、少しだけ違う。



一般人の○○さんをあのまま荼毘の隣におく事は出来ない。荼毘は危険すぎる。

それに、これからのヒーローとヴィランの戦いに○○さんを巻き込むわけにはいかない。

なんとかしてヒーローこちら側が保護しなければ…