怖いから手を繋ぎたい?
怖いなら入らなければいいだろう。
…怖いもの見たさ…、なるほど、わからなくはない。
手を繋ぐのはいいが、突然走り出したりするのはやめろよ、転ぶからな。

思っていたよりは緻密で繊細な作り物も置いてあるな。
…ほう、これなぞはナバールの後ろ姿にそっくりではないか。
(髪の長い女の人形の頭の前と後ろが逆になったものを指して見ている)

(怖がるよりはその作りに夢中になるウルフと手を繋いで歩いていると
このおばけ屋敷の最大の見せ場である場所へと差し掛かった)
「う〜ら〜め〜し〜や〜」
(先程ウルフがナバールに似ていると指摘した人形そっくりの姿形をした女の人が
長い髪の間からにゅっと両手を差し出しだらんと垂れ下げて声を震わせていた)

(ウルフは相変わらず驚きもせずにまじまじと見ていたが
思わずウルフにしがみつくと、驚いた表情でこちらを見つめ返した)
怖いか…?ならしがみついたままで構わない。
しっかりついてこいよ。
(そう言うとそれから何も言わずに出口へと足を向かわせる)

出口だ、よく耐えたな。
(ほぼしがみつく形のまま出口から出ると、頭を撫でられた)
ふ、子供扱いしているわけではない。気を悪くさせたなら謝るが。
次の場所へ行こうか。
デートイベント4