カイン「まだまだだ!
もっと速く!」
クリス「は、はい!
あっ…」
カイン「どうしたクリス、
もう終わりか!」
クリス「いえ、カイン殿!
まだやれます!」
カイン「ならば立て!」
クリス「はい!
はっ!せいっ!
はぁっ!」
カイン「…よし。
ではここで小休止だ。」
クリス「いえ、カイン殿。
私はまだ…!」
カイン「だめだ。
無理をして体を壊しては
元も子もない。
お前の身体を
鍛えるのがおれの役目だ。
おれを信じて全て任せろ。」
クリス「わかりました。
では、休ませていただきます。
…カイン殿といると、
なんだか祖父のことを思い出します。」
カイン「祖父?」
クリス「はい。私の祖父もこうして、
私を指導してくれました。
なんだか懐かしいです…」
カイン「そ、そうか。
ところでクリス…
おれはそんなに
老けて見えるのだろうか?」
クリス「え?」
カイン「一応これでもまだ二十代なのだが…
そうか、祖父に似てるか…
さすがに落ち込むな…」
クリス「あ、いえ!
そういう意味ではなく…」
カインとクリス2