カタリナ「…………」
クリス「カタリナ?」
カタリナ「あ、クリス。」
クリス「ん?それは?」
カタリナ「え、ええっと…」
クリス「ビーズの装飾品?
     ずいぶん古いものみたいね。」
カタリナ「はい、これは
     もう何年も前の…
     クライネからの贈り物なんです。」
クリス「クライネ…
     あなたがいた組織の仲間ね。」
カタリナ「はい。
     クライネは私と同じ孤児で…
     今日は
     クライネと私の誕生日なんです。」
クリス「……」
カタリナ「本当は
     捨てられた私たちに、
     誕生日なんてわかりません。
     でもある時、クライネは
     今日が自分の誕生日だって
     言い張って…
     誕生日の贈り物を
     よこしなさいって
     ダダをこねたんです。
     で、なんとか贈り物をあげたら、
     お返しにって
     これをくれたんです。
     あんたもあたしと
     同じ誕生日にしてあげる、って…
     …… ……」
クリス「カタリナ…
     気持ちはわかるけど、
     あまり思いつめないで。
     私が傍にいるから。」
カタリナ「はい…
     ありがとうございます。」
アイネとクリス2