(いつまでも目を逸らすべきじゃないと、俺だって分かっていた。)

(自分でも気が付かないうちに捨ててしまった、予備学科の頃の記憶…そして、プログラム内に置いていったカムクライズルとしての人格。)

(このまま消す訳には…いかないよな。
俺は意を決して、もう一度新世界プログラムの中へと入ることにした。)

(…正直、受け止めきれるかは分からない。思い出しても、〇〇の中の俺と乖離してしまうかもしれない。
それでも…きっと今よりはマシになる。そう信じたい。)


〆思い出すと決めた