絶望の兆候が現れていないかの確認をするために、今でも定期的なテレビ電話で未来機関とはやり取りをしている。
今回私の担当をするのは苗木さんのようだ。


『こんにちは こちらは未来機関…苗木誠です』

『〇〇さん、聞こえてる?』


無事に聞こえている。私は最近起きた出来事を一通り苗木さんに伝えた。

『えっ…現実の七海さんの身体を作った…?
…う、うーん…確かにキミ達ならそれも出来るんだろうけど…あんまり無茶はしちゃダメだよ。』

『特に〇〇さんはプログラムに掛けられる前は昏睡状態だったし…不調がある時にはすぐこっちに連絡してね。』


そういえば…私とカムクラさんを保護したのは苗木さんだった筈だ。
もしかしたら当時の私のことを何か知ってるかもしれない。


絶望してた時の私ってどんな感じでした?
◆未来機関との定期連絡