ここまで人数が減っては見張りも必要無さそうだけれど……何かを察してくれたのか、みんなは私に見張りを任せてくれた。

狛枝くんの死体は……そこらじゅう傷があって酷い有様だ。
現場保持のためにも手を出さない方がいいのだろうけど…せめて目くらい閉じさせてあげよう。


屈んだせいで服にじわじわと水が染み込んできた…少しずつ足元から侵食されていく。
不安。恐怖。絶望。生あたたかい水は、それらによく似ているような気がした。


■死体の見張り、私がやるよ