お前どんだけ飴探ししたんだよ。指がうっ血しちまってるじゃねぇかっ
解いてる時間は無ェ。怖いんだったら目ェ閉じてろ。

(そう言ってオミが道具箱から刃の長いハサミを取り出した)
(指と髪の間に刃先を捻じ込み隙間を作る作戦だろうか)
(彼が躊躇なく刃を開いたので、怖くなって目を瞑ってしまう)



(ジャキ、)

(何かが切れるような音に瞼を開けると、指に繋がっていた髪が幾分か上の方で切られていた)
(髪は絡まったままだったが、負荷が軽減されたためかすぐに解けた)

多少痛々しいがすぐに治るだろ。
ったく、これからは髪ん中に飴入れねぇ方がいいな。

(ざっくりと切れた髪はそこまで目立ちはしないが、それでもよく見れば分かってしまう…)

なんてことを…!!!!!!え、あ、時間!時間巻き戻す妖術とかない!?あ、うそかえつかうとか!?死んでこようか!??
綺麗な髪なのに…オミ、ごめんね
髪切らせちゃってごめんなさい。責任取って娶るね
ごめん………