探し物はこれかい?

(背後から声をかけられ驚きつつも振り返る)
(ユラの手には…狐の面!)

布団の下に潜り込んでいたよ。
昨日はつけたまま寝てしまったのかい?

(薄く笑みを浮かべながら頭に面を付けてくれる)
(?…なんだかいつもと違うような…)

これからは気を付けるんだよ。
もし失くしたことに気付いたら、誰にも会わないよう私の元へ来ること。

(頭をひと撫でし立ち去ってゆく)
(でもどうして失くしたことを知っていたのだろう…)