んにゃ?新入りちゃんこんなとこでどうしたなの?

(池の近くの木陰に隠れていたが、魚を見に来たのだろうナキに見つかってしまった)
(からかわれるか言いふらされるか、どちらにせよあまりいい方向に転ぶとは考えられず思わず顔を背ける)

にゃー……悲しいのにゃ?

(ぎゅう、と抱き締めてくる細腕に驚き思わず声を上げる)
(だがこちらの反応にはお構いなしで頬を伝う涙を小さな舌で舐めとられる)

…しょっぱいのにゃ。
ちょうど塩気が欲しかったからいただきますなの。

(ペロペロと舐める仕草に猫を連想させられるも、彼はそんな可愛らしいものではなくれっきとした妖狐だ)
(だが拒否することもできず、涙はすっかり引いていた)