(今日はひとりで店に来たということもあり、ほどほどでストップするつもりだった)
(けれど相席した女妖との会話が思った以上に弾み、気付けば呂律も回らないほどぐでんぐでんになっていた)
(心地よい眠気に誘われうつらうつらと船を漕いでいると、入り口の方に出来た妖だかりが目に留まる)
(廊下を駆けていく女の子たちは「クール系」や「美形」だのと黄色い声を残していく)
(どうやらアイドル級のイケメンが来店しているらしい)
(そんなに格好良いだなんて、普段から溺れるほど目の保養と過ごしている身として少しばかり気になってしまう)
(女妖に介抱してもらい入り口へ足を進めると、そこには…)