(ラキが珍しく外出するようだったので、後をつけることにした)
(下山し街へ入ると、行き交う者たちは皆彼の外見が気になるのか、二度三度とラキのことを見やる)

(ふと彼の足が止まり目の前の妖と言葉を交わしだす)
(相手はユラの使いでも訪れたことのある花売りだった)
(ラキは束になった白い彼岸花を受け取り、また別の場所へと向かうようだった)
(だが角を曲がったところで特徴的な三本尻尾を見失ってしまった)
(その後近くを探し回るも彼を見つけることは叶わず、尾行は失敗に終わってしまった…)