(オミと夫婦になってから初めて迎えるお正月)
(午前中はお雑煮を食べ初詣にも行ったが、明日から仕事始めということで午後はまったりとこたつで寛いでいた)
("あの日"以降万華堂にも週に一日の定休日が設けられ、元日もお客さんが来た試しがないという理由で今年から丸一日お休みとなった)
(付き合う前は
年中無休だと言っていたのに、嫁ぐなら覚悟しろと言っていた彼が今となっては懐かしい)
何で今年はこんなに寒いんだよ。去年まではこたつ無しでも我慢出来たってのに…。
やっぱ店開けてた方が良かったか?電気代がかさんじまう。
(こたつのジーっという音が止んだことに気付きオミに抗議する)
(仕方ねぇだろと寝転びながら文句を言う彼に、ならば彼自身に温めて貰おうとこたつを一度出て同じ場所に入り込む)
おい、冷気を流動させんな。冷えるだろうが。
(こたつの中は多少温かいが、それでも鼻先や指先は冷たい)
(はんてんを着たオミを背にこたつに潜ると、何も言わずお腹に手を回された)
(位置が若干上のような気もしたが、冷えを取ることを優先し特に指摘はしなかった)
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