…(じっ…)

(広間でお茶を飲んでいるだけなのに、扉の方から痛いほどの視線を感じる)
(全身白ずくめの"ツキ"という白狐は、警戒心が強いのか日々こちらのことを監視している)
(館の主であるユラ曰く、彼は妖見知りが激しいとのことだったが…)
(初めましての挨拶をした時はおどおどとした様子だったのに)
(気付かない内に、何か癪に障ることをしたのかもしれない…)

そんなところで何してるの?
こっちに来ないの?
こっちもじっと見つめ返す
負けじと睨みつける