外はいまだ雪景色だというのに、お嬢は最後に会った時よりもハツラツとしているな。
特段変わりないようで何よりだ。と言っても先日のドカ雪じゃあ外出すらままならなかっただろうが。
肌寒い玄関で互いの体温を感じながら話し込むのも悪くはないが、そんなことをすれば地狐ふたりの邪魔が入るのは明白だ。
この後時間を貰えるか?温かい茶を片手に暖房の効いた広間で寛ごうじゃないか。
なに、多少修行に遅れたとして支障はない。
むしろお嬢に会うためにわざわざ早めに出てきたんだ。少しくらい構ってくれるだろう?(なで、)