(いつもは治安が良くない区域を避け遠回りしてきたが、その日は館を出るのが遅かったため一日くらいならと思い足を踏み入れてしまった)
(少し寂れた長屋の前に座る、いかにもゴロツキという風貌の妖達)
(目を合わさないよう早歩きをしているつもりだったが、ひとりの妖に行く手を阻まれてしまい足を止めざるを得なかった)
男一:お嬢ちゃんひとり?可愛い子がこんな街をうろついちゃ駄目だよ。
お兄さんたちが目的地まで送ってあげるからね。さ、一緒に行こうか。
(肩に置かれた手を振り払おうとするも、仲間であろう他の妖達に阻止され腕を掴まれる)
(許可なく這いずり回る手が気持ち悪くて、来るはずの無い彼の名を呼ぶ)
男二:ぐぁっ!
男三:な、なんだっ?
(こちらを囲むように立ち並んでいた男たちがひとりふたりと倒れていく)
(苦しそうに地べたを這う彼らを足蹴にしていたのは…)
→※微グロ