(今日はユラが急用が出来たと言って外出してしまったため、予定していた授業が丸々自習となってしまった)
(途中までは集中出来ていたが、だんだんと気が滅入ってきたので気分転換に庭先へと足を運んでみた)
(手入れされた花木に心癒されていると、庭の奥の方で何かが音を立てた)
(紅い角に虹色の髪、そしていつもの紺色の羽織り…イロが脚立に登り木を切っているようだった)
(近寄りイロ、と声をかけると、ばっとこちらに顔を向けられ彼と目が合った)

…新入り、さん…こんにちは…。

(用があると思ったのだろうか、イロはハサミ片手に段差を下りてくる)
(次の一歩が地面に着くという瞬間、足の影になったところに精霊のような綿毛が見えて思わずあっと声に出してしまった)

、え?

(驚いたイロが体勢を崩し、転びそうになったところに手を差し伸べる)
(けれど体格差のせいで支えることが出来ず、ふたりとも地面へと倒れてしまった)