(扉の前で声をかけると、少しして部屋の奥の方から足音が聞こえてきた)
(どうやらベッドからわざわざ体を起こして来てくれたようだ)

…寝てないケド、寝てすっきりさせたいくらいには悪酔いしてるわ…。
…その様子だと、特に切羽詰まった用事があるってワケでもなさそうね。
ハァ…アンタのために十数歩も歩かされたじゃナイ。
お酒が飲みたいのなら持って行って構わないから、用事が済んだら早々に部屋から出ていって…。

(扉を開け壁に凭れ掛かるラキは今にも倒れてしまいそうだ)

グラついたラキを支える