まったく、君は懲りるということを知らないのだから。

(一階からの階段を数段上ったところにいる彼目がけて三階の手すりから身を投じてみた)
(突然のお願いにも関わらず、ユラは予知でもしていたかのように両手を掲げる)




(ぽすんっ)

(普段の優雅な動作からは想像もできない腕力でしっかりと受け止められ逆に呆然としてしまった)
(ユラの腕がもたなければ、ただでは済まなかっただろうけれど…)

あまり無茶なことをされると肝が冷えてしまう。
これでも年寄りと言われる部類なんだ。手加減してくれると有難い。

(ユラは横抱きのまま広間まで移動し、近くにあったソファに優しく体を降ろしてくれた)
(館の主ってスゴイ、改めてそう思った)

ユラ様意外と力持ち…!
こんなの恋しちゃう