それはもちろん私にとって君が特別で大切な存在だからだよ(なで、)
君はこの世に二つとないお気に入りを、他者に披露し感情を共有したいと思うかい?
私の場合はね、誰にも汚されたり傷付けられないよう、誰も手の届かない場所へと保管しておきたいんだ。
けれどそんなことをしてしまっては、君が退屈な思いをするのが容易に想像出来る。
だから街への外出を許可し、時折の火遊びにも目を瞑っているんだよ。
話が脱線してしまったけれど、そろそろ君の質問に誠実に答えてみよう。
彼だけ特別に警戒する理由は…そう、ジユが私たちにとって「予期せぬ因子」となってしまったから。
お気に入りを見せた他者が友の皮を被った道化師でないことを、君は祈るべきかもしれない。
こんな甘い言葉…屈服しちゃう…