(薄暗い照明で照らされた廊下を、目を凝らしながら進んでいく)
(しんと静まり返った館内は、物寂し気を通り越して少しだけ不気味さを感じる)
(階段を上り三階へとたどり着き、右手側へと歩みを進める)
(手前から数えて二つ目の扉、ここが彼の書斎兼自室だ)
(今日は外出していないことを確認済みだ。いざ参らんとドアノブに手を掛ける)

(……キィ)