子守唄か…君相手に歌声を披露するのは、少々気恥ずかしさを覚えるなぁ。
けれど私の歌声で眠れるというのであれば、恥を忍んで寝かしつけようか。
あちらのベッドに行こう。ソファでは体を痛めてしまうかもしれないからね。
(これまで何度か寝たことのある天蓋付きのふかふかベッドに、再び体を沈める)
(布団の柔らかさを堪能していると、彼も同じように体を横たわらせ、こちらのお腹を軽くたたきはじめた)
(これほど体が密着しているというのに、その心中を察することは出来ない)
新入りはね っていうんだ 本当はね
だけどちっちゃいから 自分のこと新入りって呼ぶんだよ
おかしいな 新入り
(優しい声色に、ゆったりとした手つき)
(ユラが唄を歌い始めてすぐに眠気が襲ってきて、ついには目を開けることすらもままならなくなってしまった)
(こんなに早く寝るつもりはなかったのに。疲れていたのかな…)