お前、こんな年端もいかねぇ奴を騙くらかして何しようってんだよ。
ひとりで居たから迷子かと思って声を掛けただけだぁ?
お前が思うほどガキじゃねぇんだよこいつは!

(オミの眼力に恐れをなしたのか、男は足をもつれさせながら去っていってしまった)
(今思うとそんなに悪い妖では無かったのかもしれないが…)

お前もお前だ、あんな鼻の下伸ばした奴に話しかけられても反応すんな。
ったく…行くぞ。

(彼の大きな手がこちらの手を包み込むように握る)
(ぎゅっと握ると、微かに握り返されたような気がした)