新入り、今日の買い出しだが…、

(声をかけて来たセイの横を、目も合わさずに通り過ぎる)
(階段を下る際に横目でちらりと見たが、既に彼の姿はどこにもなかった)
(本当に居なくなってしまったのだろうかと足を止めて少しだけ体をのけ反らせると、ぶつかるはずのない後頭部が何かに当たった)