(ソファに座るセイの手を借り指でマッサージを施す)
(硬くて豆のある手のひらは揉みづらくはあるが努力家の証だ)
(絆創膏が貼ってある箇所を避け、ツボっぽいところを表裏から刺激する)

……。

(表側を押していた親指の関節をなぞるように指で触れられる)
(セイらしくない行動に彼の方を見やるも、素知らぬ顔で読書を続けている)