(パタン)

……。

(箪笥の中に明かりが差し込み、セイの端正な顔立ちがこちらを見下ろす)
(近頃は不法侵入にも慣れてしまったのか、訳を聞かれるでもなく淡々とした口調で話しかけられた)

ツキたちと隠れ遊びでもしているのか。
忍び込むのは構わないが、あまり長時間居られると衣類に香りが移りかねない。
頃合いを見計らい別の場所へと移動してくれ。多少の手助けはする。