(ペラ…)

…(自室での読書は落ち着き捗るが…少し寂しく感じてしまうな。
広間では新入りたちの話し声が常に耳に入る状態だ。…それに慣れてしまったのだろう。
森でひとりで過ごしている時は、感じたことのなかった感情だ…)

(タタタ…)

…(新入りだな。あいつの足音は野リスのようにせわしない。
階段を上がり切っても歩幅が一向に狭まらないということは…俺の部屋に来るつもりなのだろう。


…少しからかってみたら、どのような反応をするだろうか)