(朝が駄目なら夜しかない)
(小さな照明の元、音を立てないよう廊下をそっと歩き、彼の部屋の扉に手をかける)

……。

(朝が早いためか、まだ夜の十時だというのに小さく寝息を立てていた)
(だが相手は暗器の使い手。そのまま近づけば気付かれ刺されてしまう恐れもある)
(チャンスを無駄にしないよう慎重にいこう…)

寝ぼけて間違えて部屋に入ったフリをして近づく