(お酒に弱いことは知っているが、それにプラスしてタキから貰ったマタタビ粉も混ぜ込んでみた)
(確実にモノにしてみせる。荒くなる鼻息を抑えながら彼にチョコを差し出した)
…これはお前が作ったのか。
(無表情で何を考えているかは分からないが、既製品と騙すには出来が良くなかったので正直に手作りだと伝える)
(少し間があり気まずい雰囲気が流れたものの、彼はチョコを受け取りそれをそっと口に含んだ)
…酒の味がするが、他にも何か、
(入れたんじゃないか。そう言おうとしたのだろう彼は一瞬にしてふらつき、倒れないようにか壁へと凭れ掛かった)
(大丈夫かと聞くも、呼吸が乱れているようで返事が返ってこない)
(思ったより効きすぎてしまったのかもしれない…)
(とりあえずベッドへと運ぼうと、彼に肩を貸しながら部屋へと連れて行った)
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