……。

(少し考える素振りを見せた後、何も言わずこちらに手のひらを向けてくれた)
(布越しに触れる肌は温かく、彼の第一関節の下に自分の爪が当たる)
(節々が張っていて豆もあり皮膚も硬い。いわゆる男の手だ)

……。

(しばらく手の感触を堪能していると、指を絡ませそっぽを向いてしまった)
(おそらくくすぐったかったのだろう…)

ぴゃおん
にぎにぎ