(広間で本を読むセイの隣に座り、自ら持ってきた本のページを開く)
(彼はこちらのことなどあまり気にしていないのか、しばらくはページをめくる音だけが部屋に響いていた)

…お前が広間で読書とは珍しいな。
何のジャンルの本を読んでいるんだ。

(少しだけ顔を傾けたセイがこちらに視線を送る)
(表情は真顔ではあるが、本への興味自体はあるように見える)

ホラー小説だよ
セイは何読んでる?
官能小説だよ
兄弟が出てくる冒険譚だよ!
ミステリー小説!すっごいむずかしいの!