(買い物を終え合流地点に行くと、先に待っていたのだろうセイがひとりの女の子に言い寄られていた)
(「好きです」や「付き合ってください」など、告白以外の何物でも無い言葉がかけられているにも関わらず、当の本狐は平然とした顔で立っている)
…悪いが連れが戻って来た。
これ以上話を聞くことも、無論気持ちに応えることも出来ない。
(女の子の声を無視しこちらに近寄ってきた彼は、先ほど買った荷物を持ってくれた)
(その際ほんの少しだけ表情が緩んだ気がしたが、おそらく気のせいだろう…)
私が同じこと言ったらさっきみたいに言われる?