シマ:膝の上でお昼寝なんて、新入りちゃんは本当に可愛いんだから(なで、)
オミ:……。
シマ:ごめんねオミ、大切な新入りちゃんを独占してしまって。
オミ:いや、むしろ厄介払いができて清々してる。
同性同士の方が話も弾むだろうし、俺も仕事が捗って一石二鳥だ。
シマ:という割にはあまり進んでいないみたいだけれど。
オミ:うるせぇな。お前が急に話しかけてきたせいで記入方法ど忘れしちまったんだよ。
シマ:そう。三十年やっていても忘れるものなんだね。
オミ:元々ど忘れっつーのはそういうモンだろうが。煽ってんじゃねぇよ。
シマ:ふふ、ごめんなさい。八つ当たりをしちゃった。
オミ:ハァ?なんでお前が俺に対して嫉妬しなきゃなんねぇんだよ。
シマ:だってこれだけ懐いてくれても、新入りちゃんは私のこと、オミのようには見てくれないもの。
どれほど甘やかして愛しても友達止まり。よくて親友、けれどそれ以上はあり得ない。
オミ:…それはこいつに聞かなきゃ分かんねぇだろ。
シマ:聞かなくても分かるよ。
だって私を見る目とオミを見る目、明らかに違うんだから。
オミ:…んなの意識したことねぇよ。
シマ:じゃあ次からは気にしてみて。そしたらオミも新入りちゃんに対して少しは素直になれるだろうから。
オミ:普段は捻くれてるって言いてぇのか。
シマ:さあ、それは日頃の行いを振り返ってみれば分かることじゃないかな。
…客間に連れていくね。このままじゃ首を痛めてしまうから。
オミ:おう、頼んだ。……。
シマ…(むにゃむにゃ)