(玄関でただいまと声を掛けると、奥から珍しくクイが出てきた)

ん。おかえり。遅かったな。
お前が食べたがってた中華粥作っといたぞ。
すぐに食うんなら今から準備する。

(食堂で座って待っていると、クイがアツアツの中華粥とホット烏龍茶を持ってきてくれた)
(中華粥には鶏のささみとネギ、生姜とクコの実が乗っていて食欲がそそられる)

すでに眠そうな顔してるじゃん。
いくら腹にいい食いモンだからって食ってすぐに寝るなよ。体に悪いんだからな。

…今日は仕事が休みなんだよ。
だからお前の食器を洗ったら帰る。…別に急かしてるわけじゃねーから。

(向かいの席に座り、むすっとした表情のままこちらを見つめている)
(鶏ガラ出汁が効いたお米が体に染みわたる…)