しょうがねぇなぁ…ったく。痺れる前に退けよ。
(オミの膝の上に腰を下ろすと、片腕が背中に回りぎゅっと抱き締められる)
(普段は身長差のせいで遠くにある顔が、この時ばかりは非常に近くに見える)
(長い下まつ毛に皺の寄った眉間、そして何より千切れた耳が印象的な彼)
(耳は決して綺麗な断面ではなく、食い千切られたかのようにいびつな形をしている)
…そんなに耳が気になんのか?
(視線をそこまで気にするでもなく、オミは淡々と日誌を書き進めている)
ご、ごめん…つい見ちゃった気になるいたいのいたいのとんでけー耳を触る